まず最初にお伝えさせていただきたいこと、それは、これから作りたいと思っているその商品は、「本当にこの世の中に必要なのか?」「もうすでにある商品と何が違うのか?」をきちんと見極めることが大切です。
まずは、ブランドの構成や戦略をきちんと考え抜くことから始まります。
この記事では、ブランド立ち上げの流れと具体的な方法を学ぶことができます。
1. 化粧品ブランドの立ち上げの難易度
化粧品ブランドの立ち上げって簡単だと思いますか?
答えは「作るのは簡単」でも「売るのは難しい」。
つまり、売れる出口戦略がきちんと考えられているかもビジネスとして重要な要素となります。
クライアントの中には、「化粧品は粗利率がいいと聞いたから」などで参入することを決めたと聞くこともありましたが、それだけで参入するのは本当に危険なのです。
実際に、そういったクライアントは初動の売上を作ることができず、結果として時間とコストがかかってしまっているように感じます。
2020年のパンデミックを境に美容業界にもたくさんの新規参入の企業が増え、
モノもサービスも本当に溢れる世の中になっています。
さらに、OEMという形で製造委託が簡単にできるようになったので、誰でも化粧品を「作る」ことは簡単にできるようになりました。
大事なことは、その後なのです。
作ったものの、在庫を消化できなければ事業は続きません。
当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、
“思ったより売れなかった”ことの方が圧倒的に多いのです。
ライバルの溢れる戦場でどう戦い勝ち抜くか、立ち上げ時はここに一番の時間を割くことをお勧めします。
2. ブランド立ち上げ手順
上記で述べたように、どう勝ち抜くかの出口戦略を考える時、何から書き出せばいいのかわからない場合、以下の手順に沿ってプロジェクトを進められると良いでしょう。
まず、ブランドアーキテクチャや事業戦略。
ここを固めてから、商品の具体的な企画に入っていきます。商品から考えてしまうと、後から戦略を決めた際に矛盾が生じて作り直しになることがあります。
その後、商品設計、ブランドサイト作り、プロモーション計画へと進みます。
弊社では、商品作りだけでなく、ブランドアーキテクチャの設定から、プロモーションまでをお手伝いさせていただきます。
それぞれのステップで必要となるフォーマットもお渡しいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
① ブランドアーキテクチャ
事業戦略を先に立てることもありますが、我々はアーキテクチャから埋めて行くことをお勧めします。
事業戦略は大きくいうとお金の話でもあるので、まずはこのアーキテクチャでワクワクしながら、これから作るブランド(商品)にどんなこだわりや価値を付加するのかを考えていきます。
なぜこの事業をやるのか、このブランドによって世の中にどんな影響を与えたいのか、その事業規模は妥当なのか。
それがこれからの事業の行く末を左右します。
初期費用を考えた時に、準備時間(発売前)のコストをできるだけ短縮するために、
なんとなくで走り出してしまうこともよくありますが、
ここで時間をかけてきちんと議論をすることが大切です。
下記に、ブランドアーキテクチャの設定項目例をのせておきます。
先述した「出口戦略」とは、単純に販路・売り先だけの話ではありません。
もちろん、販路も議論しながら、ターゲットや機能的価値を決めていきます。
モノを作る工程から、この戦略があるかないかで、商品の仕上がりも決まってきます。
また、ここの戦略がチームや会社で統一した認識が取れていると、
自然とものづくりを初めてから具現化するまでの意思決定のスピードが早くなります。
② 事業計画
ブランドアーキテクチャでお客様像や商品の骨組みが見えてきたら、もう少し具体的に数値化しながら自分達の事業をどう動かして行くのかを組み立ていきます。
この事業戦略は、いわゆる価格や原価率、売上などの数字を組み立て、
マーケティング広告に回せる予算作りをしていきます。
気をつけてほしいことはこの段階で「完璧」を求めないこと。
まだ着手から2ステップ目です。
ここで何もかも決めることは難しいので、予測やイメージであってもとりあえず埋めてみる、考えてみるということを大事にしてほしいと思います。
具体的には、大きく分けると、「販路と売上」「商品の価格帯」「競合」「広告宣伝内容」を決めて、最終的に売上シュミレーションを作っていきます。
販路によって、商品の価格帯や原価率の相場が変わります。さらに広告宣伝の内容によって、捻出すべき費用がどれくらいなのかも変わってきます。
自分たちが戦う戦場を理解し、勝ち抜く手法をここで整理しておきます。
具体的なコスト感覚についてはまた別の機会にお伝えしたいと思います。
③ 商品設計
一番の要となる商品設計は、大きく分けると「処方」と「デザイン」を作っていく作業になります。
まずは処方について。
すでにアーキテクチャや事業戦略において、「勝ちポイント」は絞られているはずなので、ここでの処方における譲れないポイントや、いくらまで原価をかけることができるか等が明確でブレずに進めることできます。
商品設計においても自分たちの譲れないポイントや、目指すものを工場と共通認識を持って進められるように具体的なオーダーシートを作れると良いでしょう。
▼処方のオーダーシート
・上代
・原価のターゲットコスト
・剤形
・使用感や機能などの参考となる化粧品
・コンセプトとなる「アクティブ成分」
・使いたい処方や原料
・使って欲しくない原料
ここをまとめておきましょう。
※アクティブ成分とは?・・・メインで訴求をしていく特徴成分のこと。
次にデザインについて。
パッケージのデザインはブランドのイメージを強化して、より商品を魅力的に伝えるために重要な要素となります。
デザイナーへの依頼も上記同様にオーダーシートで依頼をするとイメージしている世界観が伝わりやすくなります。また決めなければいけないことを具体的にカテゴリ分けして依頼することも重要です。
▼デザインのオーダーシート
・パッケージ、化粧箱、広告シールなどデザインを依頼する制作物数
・ムードボード(世界観を伝えるために写真などを複数枚集めておく)
・パッケージの材質
ものづくりをする上でこの商品設計は一番の要となる作業です。
どんなものを作りたいのか具体的に伝えることで、より精度の高いサンプルワークをすることができます!
④ ブランドサイト・プロモーション
買っていただくお客様との接点となるブランドサイトや、プロモーション計画。
アーキテクチャで決めた「価値」をどう伝えていくかを考えていくフェーズです。
ここは商品や戦略次第でさまざまなやり方があるので、あくまで基本をお伝えします。
▼ブランドサイトを作る基本的な手順
- サイトの目的と目標を明確にする
ブランドサイトの作り方もEC機能をつけるものとつけないものでは設計や使用するアプリケーションが異なります。まずは、何を伝える、できるサイトにするのかを定めましょう。
- ターゲットオーディエンスを理解する
サイトを訪れるであろう顧客のニーズや期待を理解します。ターゲット層に合わせたトンマナや動線にすることで伝えたいことをしっかり伝えられます。
- サイトのデザインを計画する
ブランドのイメージに合ったデザインを計画します。これには、色の選択、フォントの選択、レイアウトなどが含まれます。主にムードボードと呼ばれるイメージする世界観の写真を集めていく作業です。
- 内容を作成する
製品の詳細情報、会社の情報、ブログ記事など、サイトに掲載する内容を作成します。いわゆるワイヤーフレームやサイトマップと呼ばれるものを作っていき、どこに何を配置するか決めていきます。
- サイトを開発する
ウェブ開発者と協力して、前項で作成したムードボードとサイトマップを基にサイトを作成します。
- テストとレビュー
サイトの動作を確認し、必要に応じて修正します。これには、リンクのテスト、フォームのテスト、モバイル対応の確認などが含まれます。
- サイトを公開する
すべてのテストが完了したら、サイトを公開します。
- サイトのパフォーマンスを分析する
サイトの訪問者数やページビューなどの統計を追跡し、必要に応じてサイトを更新します。
▼プロモーション計画の基本的な手順
- 目的と目標を設計する
プロモーションの具体的な目標や今回の目的を設定します。例えば、ブランド認知度の向上、販売数の増加、新規顧客の獲得件数などです。
- ターゲットを特定する(できるだけ狭く特定する方が良い)
プロモーションを行う対象を明確にします。”20-40代の女性”と大きく括ってしまうと、ライフスタイルがそれぞれ異なるので的確なプロモーションが打てません。まずは「コア」ターゲットを明確化しましょう。
- メッセージの作成(伝えたいことを統一する)
ターゲットに響くメッセージを作成します。ブランドの価値や製品の独自性を強調する内容で作成すると良いでしょう。
- プロモーションのチャネルの選定する
メッセージを伝えるためのチャネルを選定します。SNS、ウェブサイト、メールマガジン、広告配信。どんなプラットフォームに自社のブランドを露出させるのかを考えていきます。
- スケジュール作成
具体的なプロモーション活動のスケジュールを立てます。どのチャネルで、いつ、どのような内容を発信するかを詳細に計画します。それぞれタスクに対してのリードタイムを把握し、スケジュール表に落とします。場合によって、営業に連携をしたり、倉庫と連携し、出荷のボリュームが大きくなりそうな時期を共有しましょう。
- コンテンツの作成
プロモーションに使用するコンテンツを作成します。ビジュアル(写真)、コピー、動画など、各チャネルに適した形式で作成します。
- 実行
計画に従ってプロモーションを実施します。各チャネルでコンテンツを発信し、ターゲットオーディエンスにリーチします。
- モニタリングと評価
プロモーションの効果をモニタリングします。アクセス数、エンゲージメント率、売上などの指標を追跡し、目標達成度を評価します。
- フィードバックと改善
得られたデータやフィードバックを基に、プロモーション計画を改善します。次回のプロモーションに向けて学びを反映します。プロモーションにおいて、このフィードバックと改善が最も重要で、中々手がつけられないところでもあります。しかし、行った施策に対して、どれくらいの売上が作れたのかを考えることはすごく重要です。
⑤ 発売
製品が無事に納品されたら、今まで作り上げてきた計画をもとに発売をします!
発売がゴールではなく、ここからがスタートです。
冒頭にお伝えした通り、ここまでのプロセスにおいて作るところまではある程度の人がたどり着きます。
でも大事なことは、「志」を持って立ち上げたブランド・商品を求める人に届けることです。
3. 最後に
いかがでしたか?
読むだけでも大変だったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
でも、美容ブランドの立ち上げまでにやらないといけないことはこれだけ多岐にわたっているのです。「モノ」から作るのではなく、そのブランドの「価値」から決めて行くことが、
後戻りせずにすみ、一番スムーズです。
志なきビジネスは罪悪で、儲からないビジネスは寝言なのです。
どちらか一方ではなく、志を持って売上を作るビジネスを構築しましょう。
まず最初にお伝えさせていただきたいこと、それは、これから作りたいと思っているその商品は、「本当にこの世の中に必要なのか?」「もうすでにある商品と何が違うのか?」をきちんと見極めることが大切です。
まずは、ブランドの構成や戦略をきちんと考え抜くことから始まります。
この記事では、ブランド立ち上げの流れと具体的な方法を学ぶことができます。
1. 化粧品ブランドの立ち上げの難易度
化粧品ブランドの立ち上げって簡単だと思いますか?
答えは「作るのは簡単」でも「売るのは難しい」。
つまり、売れる出口戦略がきちんと考えられているかもビジネスとして重要な要素となります。
クライアントの中には、「化粧品は粗利率がいいと聞いたから」などで参入することを決めたと聞くこともありましたが、それだけで参入するのは本当に危険なのです。
実際に、そういったクライアントは初動の売上を作ることができず、結果として時間とコストがかかってしまっているように感じます。
2020年のパンデミックを境に美容業界にもたくさんの新規参入の企業が増え、
モノもサービスも本当に溢れる世の中になっています。
さらに、OEMという形で製造委託が簡単にできるようになったので、誰でも化粧品を「作る」ことは簡単にできるようになりました。
大事なことは、その後なのです。
作ったものの、在庫を消化できなければ事業は続きません。
当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、
“思ったより売れなかった”ことの方が圧倒的に多いのです。
ライバルの溢れる戦場でどう戦い勝ち抜くか、立ち上げ時はここに一番の時間を割くことをお勧めします。
2. ブランド立ち上げ手順
上記で述べたように、どう勝ち抜くかの出口戦略を考える時、何から書き出せばいいのかわからない場合、以下の手順に沿ってプロジェクトを進められると良いでしょう。
まず、ブランドアーキテクチャや事業戦略。
ここを固めてから、商品の具体的な企画に入っていきます。商品から考えてしまうと、後から戦略を決めた際に矛盾が生じて作り直しになることがあります。
その後、商品設計、ブランドサイト作り、プロモーション計画へと進みます。
弊社では、商品作りだけでなく、ブランドアーキテクチャの設定から、プロモーションまでをお手伝いさせていただきます。
それぞれのステップで必要となるフォーマットもお渡しいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
① ブランドアーキテクチャ
事業戦略を先に立てることもありますが、我々はアーキテクチャから埋めて行くことをお勧めします。
事業戦略は大きくいうとお金の話でもあるので、まずはこのアーキテクチャでワクワクしながら、これから作るブランド(商品)にどんなこだわりや価値を付加するのかを考えていきます。
なぜこの事業をやるのか、このブランドによって世の中にどんな影響を与えたいのか、その事業規模は妥当なのか。
それがこれからの事業の行く末を左右します。
初期費用を考えた時に、準備時間(発売前)のコストをできるだけ短縮するために、
なんとなくで走り出してしまうこともよくありますが、
ここで時間をかけてきちんと議論をすることが大切です。
下記に、ブランドアーキテクチャの設定項目例をのせておきます。
先述した「出口戦略」とは、単純に販路・売り先だけの話ではありません。
もちろん、販路も議論しながら、ターゲットや機能的価値を決めていきます。
モノを作る工程から、この戦略があるかないかで、商品の仕上がりも決まってきます。
また、ここの戦略がチームや会社で統一した認識が取れていると、
自然とものづくりを初めてから具現化するまでの意思決定のスピードが早くなります。
② 事業計画
ブランドアーキテクチャでお客様像や商品の骨組みが見えてきたら、もう少し具体的に数値化しながら自分達の事業をどう動かして行くのかを組み立ていきます。
この事業戦略は、いわゆる価格や原価率、売上などの数字を組み立て、
マーケティング広告に回せる予算作りをしていきます。
気をつけてほしいことはこの段階で「完璧」を求めないこと。
まだ着手から2ステップ目です。
ここで何もかも決めることは難しいので、予測やイメージであってもとりあえず埋めてみる、考えてみるということを大事にしてほしいと思います。
具体的には、大きく分けると、「販路と売上」「商品の価格帯」「競合」「広告宣伝内容」を決めて、最終的に売上シュミレーションを作っていきます。
販路によって、商品の価格帯や原価率の相場が変わります。さらに広告宣伝の内容によって、捻出すべき費用がどれくらいなのかも変わってきます。
自分たちが戦う戦場を理解し、勝ち抜く手法をここで整理しておきます。
具体的なコスト感覚についてはまた別の機会にお伝えしたいと思います。
③ 商品設計
一番の要となる商品設計は、大きく分けると「処方」と「デザイン」を作っていく作業になります。
まずは処方について。
すでにアーキテクチャや事業戦略において、「勝ちポイント」は絞られているはずなので、ここでの処方における譲れないポイントや、いくらまで原価をかけることができるか等が明確でブレずに進めることできます。
商品設計においても自分たちの譲れないポイントや、目指すものを工場と共通認識を持って進められるように具体的なオーダーシートを作れると良いでしょう。
▼処方のオーダーシート
・上代
・原価のターゲットコスト
・剤形
・使用感や機能などの参考となる化粧品
・コンセプトとなる「アクティブ成分」
・使いたい処方や原料
・使って欲しくない原料
ここをまとめておきましょう。
※アクティブ成分とは?・・・メインで訴求をしていく特徴成分のこと。
次にデザインについて。
パッケージのデザインはブランドのイメージを強化して、より商品を魅力的に伝えるために重要な要素となります。
デザイナーへの依頼も上記同様にオーダーシートで依頼をするとイメージしている世界観が伝わりやすくなります。また決めなければいけないことを具体的にカテゴリ分けして依頼することも重要です。
▼デザインのオーダーシート
・パッケージ、化粧箱、広告シールなどデザインを依頼する制作物数
・ムードボード(世界観を伝えるために写真などを複数枚集めておく)
・パッケージの材質
ものづくりをする上でこの商品設計は一番の要となる作業です。
どんなものを作りたいのか具体的に伝えることで、より精度の高いサンプルワークをすることができます!
④ ブランドサイト・プロモーション
買っていただくお客様との接点となるブランドサイトや、プロモーション計画。
アーキテクチャで決めた「価値」をどう伝えていくかを考えていくフェーズです。
ここは商品や戦略次第でさまざまなやり方があるので、あくまで基本をお伝えします。
▼ブランドサイトを作る基本的な手順
- サイトの目的と目標を明確にする
ブランドサイトの作り方もEC機能をつけるものとつけないものでは設計や使用するアプリケーションが異なります。まずは、何を伝える、できるサイトにするのかを定めましょう。
- ターゲットオーディエンスを理解する
サイトを訪れるであろう顧客のニーズや期待を理解します。ターゲット層に合わせたトンマナや動線にすることで伝えたいことをしっかり伝えられます。
- サイトのデザインを計画する
ブランドのイメージに合ったデザインを計画します。これには、色の選択、フォントの選択、レイアウトなどが含まれます。主にムードボードと呼ばれるイメージする世界観の写真を集めていく作業です。
- 内容を作成する
製品の詳細情報、会社の情報、ブログ記事など、サイトに掲載する内容を作成します。いわゆるワイヤーフレームやサイトマップと呼ばれるものを作っていき、どこに何を配置するか決めていきます。
- サイトを開発する
ウェブ開発者と協力して、前項で作成したムードボードとサイトマップを基にサイトを作成します。
- テストとレビュー
サイトの動作を確認し、必要に応じて修正します。これには、リンクのテスト、フォームのテスト、モバイル対応の確認などが含まれます。
- サイトを公開する
すべてのテストが完了したら、サイトを公開します。
- サイトのパフォーマンスを分析する
サイトの訪問者数やページビューなどの統計を追跡し、必要に応じてサイトを更新します。
▼プロモーション計画の基本的な手順
- 目的と目標を設計する
プロモーションの具体的な目標や今回の目的を設定します。例えば、ブランド認知度の向上、販売数の増加、新規顧客の獲得件数などです。
- ターゲットを特定する(できるだけ狭く特定する方が良い)
プロモーションを行う対象を明確にします。”20-40代の女性”と大きく括ってしまうと、ライフスタイルがそれぞれ異なるので的確なプロモーションが打てません。まずは「コア」ターゲットを明確化しましょう。
- メッセージの作成(伝えたいことを統一する)
ターゲットに響くメッセージを作成します。ブランドの価値や製品の独自性を強調する内容で作成すると良いでしょう。
- プロモーションのチャネルの選定する
メッセージを伝えるためのチャネルを選定します。SNS、ウェブサイト、メールマガジン、広告配信。どんなプラットフォームに自社のブランドを露出させるのかを考えていきます。
- スケジュール作成
具体的なプロモーション活動のスケジュールを立てます。どのチャネルで、いつ、どのような内容を発信するかを詳細に計画します。それぞれタスクに対してのリードタイムを把握し、スケジュール表に落とします。場合によって、営業に連携をしたり、倉庫と連携し、出荷のボリュームが大きくなりそうな時期を共有しましょう。
- コンテンツの作成
プロモーションに使用するコンテンツを作成します。ビジュアル(写真)、コピー、動画など、各チャネルに適した形式で作成します。
- 実行
計画に従ってプロモーションを実施します。各チャネルでコンテンツを発信し、ターゲットオーディエンスにリーチします。
- モニタリングと評価
プロモーションの効果をモニタリングします。アクセス数、エンゲージメント率、売上などの指標を追跡し、目標達成度を評価します。
- フィードバックと改善
得られたデータやフィードバックを基に、プロモーション計画を改善します。次回のプロモーションに向けて学びを反映します。プロモーションにおいて、このフィードバックと改善が最も重要で、中々手がつけられないところでもあります。しかし、行った施策に対して、どれくらいの売上が作れたのかを考えることはすごく重要です。
⑤ 発売
製品が無事に納品されたら、今まで作り上げてきた計画をもとに発売をします!
発売がゴールではなく、ここからがスタートです。
冒頭にお伝えした通り、ここまでのプロセスにおいて作るところまではある程度の人がたどり着きます。
でも大事なことは、「志」を持って立ち上げたブランド・商品を求める人に届けることです。
3. 最後に
いかがでしたか?
読むだけでも大変だったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
でも、美容ブランドの立ち上げまでにやらないといけないことはこれだけ多岐にわたっているのです。「モノ」から作るのではなく、そのブランドの「価値」から決めて行くことが、
後戻りせずにすみ、一番スムーズです。
志なきビジネスは罪悪で、儲からないビジネスは寝言なのです。
どちらか一方ではなく、志を持って売上を作るビジネスを構築しましょう。
この記事を書いたのは…
瀧井瑠華(たきいるか)
百貨店ブランドからマス流通のブランドまで幅広く携わり、化粧品事業や新ブランドの立ち上げを複数回経験。2010年から2024年までに10ブランド以上をリリース。現在は、商品企画を中心に、事業計画から販売促進まで幅広く従事した経験をもとに、化粧品事業の立ち上げのコンサルティングを担う。
この記事を書いたのは…
瀧井瑠華(たきいるか)
百貨店ブランドからマス流通のブランドまで幅広く携わり、化粧品事業や新ブランドの立ち上げを複数回経験。2010年から2024年までに10ブランド以上をリリース。現在は、商品企画を中心に、事業計画から販売促進まで幅広く従事した経験をもとに、化粧品事業の立ち上げのコンサルティングを担う。