美容ブランドを立ち上げる時に、一番気になることは、やはりコストのことだと思います。
商品のコンセプトによっても異なるのですが、ざっくりだと数十万〜数百万円というところになります。
美容ブランドを立ち上げるのに、商品の仕入れ以外にもコストは発生します。
ここでは、どんなものにコストがかかってくるのか。それぞれいくらくらいなのかをお伝えしていきます。
1. 美容ブランドを立ち上げるまでにかかる費用の種類
美容ブランドを立ち上げる場合、全体のコストは、「製品の製造にかかるもの以外にもかかってくる」ということを忘れないでください。意外とかかるんです。でもそこを忘れてしまうと、あれ、思ったよりお金が必要だな、、と後から資金調達が必要になる、、なんてこともあり得るので、今のうちにどんなことに費用がかかり、自分の立ち上げるブランドにはどれくらいの費用がかかるか算出してみましょう。
まずは費用がかかる項目はどんなものがあるのか挙げてみます。
①開発費用
これは、いわゆる商品の開発に”初期費用”としてかかってくるものになります。
あくまで参考価格にはなりますが、金額も記載しておきます。
・サンプル開発費(1〜500万円)
・原料の調達、研究費(1〜500万円)
・製造の輸送や耐久性のテスト費(〜3万円)
・パッケージのデザイン費(〜100万円)
・パッケージの金型費(10万〜500万円)
・パッケージの製版費(〜20万円)
こう言ったものは、初回の製造において必要となってくるコストです。
一般的に製品の原価に含めず、「初期費用」として捉えることが多いですが、会社によっては原価に含めることもあるでしょう。
ここのおおよその費用も商品のコンセプトによって異なってくるのですが、初めての立ち上げの際は数十万〜百万円以内でおさめておけると良いでしょう。
ただし、後述しますが、研究の内容・規模の大きいブランドを立ち上げる場合は、もっとコストをかけて行って行くこともあります。重要なポイントなので、ここを「節約」する意識でブランドを立ち上げる必要はないと思います!
②商品原価
前述の初期費用とは異なり、「原価」として考える仕入れ費用です。
製品を作るために必要な費用のことを指します。これには、原材料の費用、製造工程の費用、パッケージの費用などが含まれます。
原材料の費用は、使用する成分やその品質に大きく影響を受けます。高品質・高価な成分を使用すればするほど、原価は高くなります。
概算の目安として、販売価格の20〜30%を商品原価として考えておくと良いでしょう。
仕入れ金額は、この単価に数量を掛け算すれば算出できます。
仕入れ単価1000円の商品を1000個仕入れたなら、合計100万円ということになります。
また、オーガニックやナチュラルな成分を使用する場合も、原価は上がる可能性があります。特にオーガニック認証を取得している成分を使用すると価格も上がってきます。
製造工程の費用は、製品の複雑さや製造量によって変動します。特定の製造プロセスが必要な製品や、大量生産を行う場合は、費用は増えるでしょう。そして工場によって最小ロットの制限があるので、計画の規模にあった工場で生産できることが望ましいです。
パッケージの費用は、使用する材料とデザインによります。高品質の材料や独自のデザインを使用すると、パッケージングの費用は上がります。
容器の材質、化粧箱に材質やサイズ感によってもコストは変わってきます。
これらの要素を考慮に入れて、商品原価を適切に計算することで、製品の販売価格を決定し、適切な利益を確保することができます。化粧品ブランドの立ち上げ時には、これらのコストを詳細に把握し、適切に予算を計画しましょう。
ここは会社によって原価率の設定は異なるため、会社の中での設定が重要となります。
前項において、「節約」のワードを出しましたが、商品原価はどこが「節約」できるのかを考えていくことも大切です。適切な利益を出すために予算内にものづくりをする、もしくは販売価格を見直すことが大切なポイントです。
コストを管理する上での注意点
工場とのやり取りの際に、製造費用の中に含まれるものと含まれないものを事前にすり合わせをして、かかってくるコストについて抜け漏れなく確認することが大切です。
(送料やパレット代など)見積もりに記載のない「実費」でかかる費用なども存在しますので、初めて美容ブランドを立ち上げる場合は、専門家と一緒に立ち上げて行くほうが後から発生する費用など想定外の出費を防ぐことができると思います。
コストチャート
原価を試算する際にはコストチャートを活用すると良いでしょう。
コストチャートとは、数量別に原価の管理ができるフォーマットになり、フォーマットに入れ込むことで、自分の商品にかかる費用を抜け漏れなく確認することができます。
項目と金額を製造する数量別にもらうことで適正な発注数量も算出できるでしょう。
また、初回の製造とリピートでの数量は異なる場合があるため、数量別での見積もりは集めておくことをお勧めします。初回製造で理想の原価率であっても、リピートでの原価が上がってしまうと利益の確保ができなくなってしまうのです。
あらかじめコストチャートから製造数別に原価率や利益率を確認しておくようにしましょう。
コストチャートのフォーマットはこちらからダウンロードできます。
③マーケティング費用
ここは、ブランドの成功において重要な要素です。マーケティング戦略は、消費者に製品を認知してもらい、購買を促すための重要な手段であり、そのための予算はしっかりと確保する必要があります。
具体的なマーケティング費用は、選択する戦略や手法によります。例えば、広告を掲載する場合、その媒体の種類(雑誌、テレビ、インターネットなど)や広告の大きさ、掲載頻度により費用は変動します。また、SNSを使用したデジタルマーケティングの場合、広告費やコンテンツ制作費、インフルエンサーとのコラボレーション費用などが考慮されます。
また、製品のサンプルを提供する試供品マーケティングや、特定の場所での製品デモンストレーションなどのイベントに関する費用も予算に含める必要があります。これらは直接的に製品を体験してもらうことで、消費者の購買意欲を引き出す効果的な方法です。
さらに、市場調査費もマーケティング費用の一部です。ターゲットとする市場や消費者の動向を理解するためには、定期的な市場調査が必要であり、それには費用が発生します。
以上のように、マーケティング費用は多岐にわたるため、計画的に資金を確保し、効果的なマーケティング活動を行うことが化粧品ブランドの成功につながります。
2. かかる費用の目安
どれくらいの予算と規模で商品を発売したいと考えていますか?
美容ブランドを立ち上げる際には、言わずもがなではありますが、その規模により計画と準備が大きく変わります。
あなたが小規模なブランドを立ち上げたいのか、それとも大規模なブランドを目指しているのかにより、必要となる資金やリソース、時間が大きく異なります。
① 小規模なブランドを立ち上げる場合
最初は小規模な自己資金だけで運営することも可能です。
前項でお伝えした費用を小規模で立ち上げる場合どれくらいになるのか、ざっくりとした概算のコストを記載します。
①開発費 〜50万円
②商品原価 〜200万円
③マーケティング費用 〜50万円
▶︎合計:300万円
上記費用はあくまでできるだけ低コストにブランドを立ち上げた場合で、最低限を専門家へ依頼した場合になるので、ご自身で勉強をしながら、自分自身の作業も多くなってきます。
例えば、あなたが手作りのナチュラルスキンケア製品を作る小規模なブランドを立ち上げるとします。パッケージデザインは自分で行い、マーケティングもSNSを中心に自分で行い、販売は自分のウェブサイトや地元のマーケットで行うといった形が考えられます。
製品の開発・製造以外のパッケージデザインやマーケティングなどの全てを自分で行うことで、コストを抑えることができます。ただ、これは大きな時間と労力を必要とします。専門知識を持つ人材を雇わない場合は、自分で全てを学びながら進めていくことになります。
また、小規模でブランドを立ち上げる場合は、その数量によって対応できる工場が異なってくるため、そこの見極めも非常に重要です。
コストは最小限に抑えることはできますが、美容ブランドを立ち上げる際には薬機法など専門的な知識が必要になってくるため、全てを自分で学びながら、、はあまり現実的ではないです。
たとえ、自分が希望する規模(ロット数)が小さく、工場から断られてしまっても、諦める前に一度専門家に相談してみてください。事業計画をしっかり組み立てれば、成り立つ規模でできるだけ低予算でブランドを立ち上げることもできます。
② ある程度大規模なブランドを立ち上げる場合
この場合は、もちろん初期投資が大きくなります。製品の開発などの企画段階から外部の専門家に委託し、プロのデザイナーにパッケージングを依頼、マーケティングには専門のエージェンシーを使うことも考えられます。これには大きなコストがかかりますが、専門知識を持つ人々に仕事を任せることで、より良い製品を速やかに市場に投入することが可能です。販売は自社のウェブサイトだけでなく、高級百貨店や専門店とのパートナーシップを結び、大きく展開できるような計画が必要になります。
もちろん大きく立ち上げる場合での費用はピンキリですが、概算のコストを記載します。
①開発費 〜300万円
②商品原価 〜1000万円
③マーケティング費用 〜2000万円
▶︎合計:3,300万円
規模が大きくなれば、製造する工場の選択肢も広がります。海外での製造も視野に入ってくるので、容器のバリエーションも、処方の技術も選択肢は広がります!ラインナップの数が多く、生産する数量も必然的に多くなると、その分商品原価も上がってきます。
デザインの費用やマーケティング費用などは、委託する専門家によって費用に差があります。そして、それぞれの得意分野かどうかによって納品される成果物のクオリティも異なってくるでしょう。外部の専門家の見極めも大切なスキルとなってきます。
ただ、規模を大きくして生産する数量が大きかった場合、その分の売上も見込めることになります。
また、規模の小さいブランドを立ち上げる場合と、大きく立ち上げる場合での業務的な労力は実は大きな差はありません。(もちろん研究などの時間は差がでますが)同じ労力で作れる売上の規模が変わってくるので、ご自身の目指す事業プランによりますが大きなブランドを目指していく気持ちも大切だと思います。
3. 最後に
以上のように、あなたがどんな規模で美容ブランドを立ち上げたいのかにより、売上も動かす数量も変わってきます。自分の目指すブランドの規模と、それに必要な資金とリソースをしっかりと見積もることが成功の鍵となります。
小さく美容ブランドを立ち上げることは可能ですが、初めて参入する場合はきちんと専門家に相談をしながら進めることで、思わぬアクシデントを防ぎ、満足する美容ブランドを立ち上げましょう!
さらに、商品を作ることはゴールではなくスタート地点です。ここからどう飛躍をしていくかその先が重要です。ブランドを作ったあとは、運用費用もかかってきます。先を見据え、途中でエネルギー切れにならないように、アウトソースと自力で頑張るところを区別していくと良いでしょう。
弊社Beauty Creators<ビューティークリエイターズ>は、ビューティープロダクトのOEMを請け負います。
ぜひお気軽にご相談ください。
美容ブランドを立ち上げる時に、一番気になることは、やはりコストのことだと思います。
商品のコンセプトによっても異なるのですが、ざっくりだと数十万〜数百万円というところになります。
美容ブランドを立ち上げるのに、商品の仕入れ以外にもコストは発生します。
ここでは、どんなものにコストがかかってくるのか。それぞれいくらくらいなのかをお伝えしていきます。
1. 美容ブランドを立ち上げるまでにかかる費用の種類
美容ブランドを立ち上げる場合、全体のコストは、「製品の製造にかかるもの以外にもかかってくる」ということを忘れないでください。意外とかかるんです。でもそこを忘れてしまうと、あれ、思ったよりお金が必要だな、、と後から資金調達が必要になる、、なんてこともあり得るので、今のうちにどんなことに費用がかかり、自分の立ち上げるブランドにはどれくらいの費用がかかるか算出してみましょう。
まずは費用がかかる項目はどんなものがあるのか挙げてみます。
①開発費用
これは、いわゆる商品の開発に”初期費用”としてかかってくるものになります。
あくまで参考価格にはなりますが、金額も記載しておきます。
・サンプル開発費(1〜500万円)
・原料の調達、研究費(1〜500万円)
・製造の輸送や耐久性のテスト費(〜3万円)
・パッケージのデザイン費(〜100万円)
・パッケージの金型費(10万〜500万円)
・パッケージの製版費(〜20万円)
こう言ったものは、初回の製造において必要となってくるコストです。
一般的に製品の原価に含めず、「初期費用」として捉えることが多いですが、会社によっては原価に含めることもあるでしょう。
ここのおおよその費用も商品のコンセプトによって異なってくるのですが、初めての立ち上げの際は数十万〜百万円以内でおさめておけると良いでしょう。
ただし、後述しますが、研究の内容・規模の大きいブランドを立ち上げる場合は、もっとコストをかけて行って行くこともあります。重要なポイントなので、ここを「節約」する意識でブランドを立ち上げる必要はないと思います!
②商品原価
前述の初期費用とは異なり、「原価」として考える仕入れ費用です。
製品を作るために必要な費用のことを指します。これには、原材料の費用、製造工程の費用、パッケージの費用などが含まれます。
原材料の費用は、使用する成分やその品質に大きく影響を受けます。高品質・高価な成分を使用すればするほど、原価は高くなります。
概算の目安として、販売価格の20〜30%を商品原価として考えておくと良いでしょう。
仕入れ金額は、この単価に数量を掛け算すれば算出できます。
仕入れ単価1000円の商品を1000個仕入れたなら、合計100万円ということになります。
また、オーガニックやナチュラルな成分を使用する場合も、原価は上がる可能性があります。特にオーガニック認証を取得している成分を使用すると価格も上がってきます。
製造工程の費用は、製品の複雑さや製造量によって変動します。特定の製造プロセスが必要な製品や、大量生産を行う場合は、費用は増えるでしょう。そして工場によって最小ロットの制限があるので、計画の規模にあった工場で生産できることが望ましいです。
パッケージの費用は、使用する材料とデザインによります。高品質の材料や独自のデザインを使用すると、パッケージングの費用は上がります。
容器の材質、化粧箱に材質やサイズ感によってもコストは変わってきます。
これらの要素を考慮に入れて、商品原価を適切に計算することで、製品の販売価格を決定し、適切な利益を確保することができます。化粧品ブランドの立ち上げ時には、これらのコストを詳細に把握し、適切に予算を計画しましょう。
ここは会社によって原価率の設定は異なるため、会社の中での設定が重要となります。
前項において、「節約」のワードを出しましたが、商品原価はどこが「節約」できるのかを考えていくことも大切です。適切な利益を出すために予算内にものづくりをする、もしくは販売価格を見直すことが大切なポイントです。
コストを管理する上での注意点
工場とのやり取りの際に、製造費用の中に含まれるものと含まれないものを事前にすり合わせをして、かかってくるコストについて抜け漏れなく確認することが大切です。
(送料やパレット代など)見積もりに記載のない「実費」でかかる費用なども存在しますので、初めて美容ブランドを立ち上げる場合は、専門家と一緒に立ち上げて行くほうが後から発生する費用など想定外の出費を防ぐことができると思います。
コストチャート
原価を試算する際にはコストチャートを活用すると良いでしょう。
コストチャートとは、数量別に原価の管理ができるフォーマットになり、フォーマットに入れ込むことで、自分の商品にかかる費用を抜け漏れなく確認することができます。
項目と金額を製造する数量別にもらうことで適正な発注数量も算出できるでしょう。
また、初回の製造とリピートでの数量は異なる場合があるため、数量別での見積もりは集めておくことをお勧めします。初回製造で理想の原価率であっても、リピートでの原価が上がってしまうと利益の確保ができなくなってしまうのです。
あらかじめコストチャートから製造数別に原価率や利益率を確認しておくようにしましょう。
コストチャートのフォーマットはこちらからダウンロードできます。
③マーケティング費用
ここは、ブランドの成功において重要な要素です。マーケティング戦略は、消費者に製品を認知してもらい、購買を促すための重要な手段であり、そのための予算はしっかりと確保する必要があります。
具体的なマーケティング費用は、選択する戦略や手法によります。例えば、広告を掲載する場合、その媒体の種類(雑誌、テレビ、インターネットなど)や広告の大きさ、掲載頻度により費用は変動します。また、SNSを使用したデジタルマーケティングの場合、広告費やコンテンツ制作費、インフルエンサーとのコラボレーション費用などが考慮されます。
また、製品のサンプルを提供する試供品マーケティングや、特定の場所での製品デモンストレーションなどのイベントに関する費用も予算に含める必要があります。これらは直接的に製品を体験してもらうことで、消費者の購買意欲を引き出す効果的な方法です。
さらに、市場調査費もマーケティング費用の一部です。ターゲットとする市場や消費者の動向を理解するためには、定期的な市場調査が必要であり、それには費用が発生します。
以上のように、マーケティング費用は多岐にわたるため、計画的に資金を確保し、効果的なマーケティング活動を行うことが化粧品ブランドの成功につながります。
2. かかる費用の目安
どれくらいの予算と規模で商品を発売したいと考えていますか?
美容ブランドを立ち上げる際には、言わずもがなではありますが、その規模により計画と準備が大きく変わります。
あなたが小規模なブランドを立ち上げたいのか、それとも大規模なブランドを目指しているのかにより、必要となる資金やリソース、時間が大きく異なります。
① 小規模なブランドを立ち上げる場合
最初は小規模な自己資金だけで運営することも可能です。
前項でお伝えした費用を小規模で立ち上げる場合どれくらいになるのか、ざっくりとした概算のコストを記載します。
①開発費 〜50万円
②商品原価 〜200万円
③マーケティング費用 〜50万円
▶︎合計:300万円
上記費用はあくまでできるだけ低コストにブランドを立ち上げた場合で、最低限を専門家へ依頼した場合になるので、ご自身で勉強をしながら、自分自身の作業も多くなってきます。
例えば、あなたが手作りのナチュラルスキンケア製品を作る小規模なブランドを立ち上げるとします。パッケージデザインは自分で行い、マーケティングもSNSを中心に自分で行い、販売は自分のウェブサイトや地元のマーケットで行うといった形が考えられます。
製品の開発・製造以外のパッケージデザインやマーケティングなどの全てを自分で行うことで、コストを抑えることができます。ただ、これは大きな時間と労力を必要とします。専門知識を持つ人材を雇わない場合は、自分で全てを学びながら進めていくことになります。
また、小規模でブランドを立ち上げる場合は、その数量によって対応できる工場が異なってくるため、そこの見極めも非常に重要です。
コストは最小限に抑えることはできますが、美容ブランドを立ち上げる際には薬機法など専門的な知識が必要になってくるため、全てを自分で学びながら、、はあまり現実的ではないです。
たとえ、自分が希望する規模(ロット数)が小さく、工場から断られてしまっても、諦める前に一度専門家に相談してみてください。事業計画をしっかり組み立てれば、成り立つ規模でできるだけ低予算でブランドを立ち上げることもできます。
② ある程度大規模なブランドを立ち上げる場合
この場合は、もちろん初期投資が大きくなります。製品の開発などの企画段階から外部の専門家に委託し、プロのデザイナーにパッケージングを依頼、マーケティングには専門のエージェンシーを使うことも考えられます。これには大きなコストがかかりますが、専門知識を持つ人々に仕事を任せることで、より良い製品を速やかに市場に投入することが可能です。販売は自社のウェブサイトだけでなく、高級百貨店や専門店とのパートナーシップを結び、大きく展開できるような計画が必要になります。
もちろん大きく立ち上げる場合での費用はピンキリですが、概算のコストを記載します。
①開発費 〜300万円
②商品原価 〜1000万円
③マーケティング費用 〜2000万円
▶︎合計:3,300万円
規模が大きくなれば、製造する工場の選択肢も広がります。海外での製造も視野に入ってくるので、容器のバリエーションも、処方の技術も選択肢は広がります!ラインナップの数が多く、生産する数量も必然的に多くなると、その分商品原価も上がってきます。
デザインの費用やマーケティング費用などは、委託する専門家によって費用に差があります。そして、それぞれの得意分野かどうかによって納品される成果物のクオリティも異なってくるでしょう。外部の専門家の見極めも大切なスキルとなってきます。
ただ、規模を大きくして生産する数量が大きかった場合、その分の売上も見込めることになります。
また、規模の小さいブランドを立ち上げる場合と、大きく立ち上げる場合での業務的な労力は実は大きな差はありません。(もちろん研究などの時間は差がでますが)同じ労力で作れる売上の規模が変わってくるので、ご自身の目指す事業プランによりますが大きなブランドを目指していく気持ちも大切だと思います。
3. 最後に
以上のように、あなたがどんな規模で美容ブランドを立ち上げたいのかにより、売上も動かす数量も変わってきます。自分の目指すブランドの規模と、それに必要な資金とリソースをしっかりと見積もることが成功の鍵となります。
小さく美容ブランドを立ち上げることは可能ですが、初めて参入する場合はきちんと専門家に相談をしながら進めることで、思わぬアクシデントを防ぎ、満足する美容ブランドを立ち上げましょう!
さらに、商品を作ることはゴールではなくスタート地点です。ここからどう飛躍をしていくかその先が重要です。ブランドを作ったあとは、運用費用もかかってきます。先を見据え、途中でエネルギー切れにならないように、アウトソースと自力で頑張るところを区別していくと良いでしょう。
弊社Beauty Creators<ビューティークリエイターズ>は、ビューティープロダクトのOEMを請け負います。
ぜひお気軽にご相談ください。
この記事を書いたのは…
瀧井瑠華(たきいるか)
百貨店ブランドからマス流通のブランドまで幅広く携わり、化粧品事業や新ブランドの立ち上げを複数回経験。2010年から2024年までに10ブランド以上をリリース。現在は、商品企画を中心に、事業計画から販売促進まで幅広く従事した経験をもとに、化粧品事業の立ち上げのコンサルティングを担う。
この記事を書いたのは…
瀧井瑠華(たきいるか)
百貨店ブランドからマス流通のブランドまで幅広く携わり、化粧品事業や新ブランドの立ち上げを複数回経験。2010年から2024年までに10ブランド以上をリリース。現在は、商品企画を中心に、事業計画から販売促進まで幅広く従事した経験をもとに、化粧品事業の立ち上げのコンサルティングを担う。